質問と回答

原子力は二酸化炭素排出量を削減する安価な方法ではないのか?

原子力が確実に儲かるわけではない。現在、自由市場で国の莫大な支援なしに建設されている原子力発電所はない。原子力が安価な電力源であると現在考えられる理由は2つある。まず、現在西洋諸国で稼働している原発はすべて過去に建設されたもので、減価償却されている。長く稼働すればそれだけ利益が出るわけだ。次に、私たちが電力料金の一部として原発コストすべてを負担しているわけではない。コストの一部は納税者と未来の世代に転嫁される。

原子力が確実に儲かるわけではない。現在、自由市場で国の莫大な支援なしに建設されている原子力発電所はない。

英国では、フランスの原発事業者EDFが、35年間にわたり10%の投資利益を保証するよう求めている。具体的には(6月初め時点で)EDFが1kWhあたり10ペンスを要求したのに対し、英国政府は8ペンスを提示している。いずれにしても、この原発は、現在の陸上風力発電よりもはるかに高価で、新規導入された大規模な地上設置太陽光発電よりもさらに高価なものになるだろう。今後何十年間に、新規の太陽光や風力発電のコストはもっと安価になる見込みがあるのに対し、この原発のコストは変わらないだろう。

米国では金融業界が、リスクを伴う原子力発電への融資に見切りをつけた。サザンカンパニー社は、条件付き連邦融資保証の83億3,000万ドルという巨額の補助金だけに、ジョージア州のボーグル原子力発電所に原子炉2基を追加建設する夢をつないでいる。しかし、ボーグル原発には納税者に迷惑をかけそうな歴史がある。ジョージア州の最初の2基は建設にほぼ15年を費やし、予算を1,200%上回り、ジョージア州で当時最高の電力料金の値上げをもたらしたのだ。

(多額の補助金と政府の援助で)何十年も前に建てられた原発は、確かにかなり安価な電力を発電しているが、現在、多額の補助金なしに原発を建設しようとすると、そのコストは法外に高くなることが あらゆる試算によって明らかになっている。EUで現在建設中の原発は (フランスとフィンランドの) 2基だけだが、両方とも予定より遅れ、予算をはるかに超えている。