質問と回答

なぜドイツの二酸化炭素排出量は2013年に増加後、2014年に再び減少したのか?

2013年、ドイツの二酸化炭素排出量は1%前後上昇したが、2014年の見通しでは、5%程度のかなり急激な減少が見込まれている。

ただし、エネルギー消費による排出量が増加した主な理由は、電力部門とは関係がない。ドイツのエネルギーデータを照合する電力および金融の専門家で構成される、エネルギーバランスのためのワーキンググループ(AGEB)によると、2013年前半の寒さが主な要因であった。このとき暖房エネルギーの需要が上昇したが、その80%が化石燃料であった。

ドイツのエネルギー消費のおよそ5分の4を占める熱部門と輸送部門に対処するため、ドイツのエナギーヴェンデは、単なる電力の転換ではなく、真の「エネルギー」転換にならなければならない。それによって初めて、エネルギー消費によるドイツの二酸化炭素排出に対処することができる。大半が石炭火力発電に注目し続けているが、実際のところ、ドイツでは石油消費による二酸化炭素排出量のほうが大きい。

熱部門では、灯油や石炭から天然ガスに緩やかに移行したことで、特定の二酸化炭素排出量は減少しているが、電力部門については、ドイツでは電力源としての天然ガスのコストが高く、石炭のほうが依然として安価である。排出量取引による欧州全体の炭素価格は、排出量の多い石炭火力電力から石炭よりは環境に優しい天然ガスへの転換を促進するためであったが、炭素価格は依然としてあまりにも低すぎる。

2014年には、温暖な気候のせいで熱部門の需要が低下した。同年、自然エネルギー電力が2%増えると同時に電力消費が大幅に減ったため、二酸化炭素排出量が低下したのである。

電力部門の石炭火力発電所の発電量増加は、主に電力輸出量が最高レベルに達したことによる。その主な輸出先はオランダとフランスである。2013年、ドイツの電力輸出は、石炭火力発電の発電量と同じレベルで上昇し、それを系統に優先接続される自然エネルギーが別の形で相殺した。石炭火力発電所は一般に柔軟性がなく、需要に合わせた迅速な増減ができないため、非常に低コストで電力を販売することを選んだ。同様に、欧州の炭素価格の低さは、石炭火力発電が経済的競争力を維持していることを意味する。ここでの解決策は、炭素価格の大幅な値上げである。